ゴキブリの行動ルールについて


今日聞いた話。


たくさんのゴキブリを、明るい部分と暗い部分のある部屋に放してやると、しばしふらふら歩き回った後、暗いところに落ち着く。しかも、ただ暗いところに行くだけじゃなくて、彼らは同じ場所に固まる傾向がある。


そこで、ある研究者のグループが、(1)暗いところに行く、(2)仲間のいるところにいく、という二つのルールをプログラムされたゴキブリのロボットを作ってみた。そして、ゴキブリロボットたちにゴキブリの匂いをつけてゴキブリと一緒に同じ部屋に放してやると、ゴキブリはロボットも本当の仲間も区別しないようで、ロボットゴキブリの一団を含むゴキブリの群れは、全く前と同じように暗いところに固まって落ち着いた。ロボットゴキブリは、本物のゴキブリの群れにうまく適応できたわけだ。さて、この二つのルールは、果たしてゴキブリの行動ルールの正しい記述になっているのだろうか?


実は面白いのはここからで、次に彼らは(1)のルールを、(1)’明るいところに行く、に変更してやった。そしてプログラムを書き換えられたロボットゴキブリの一団を前と同じようにゴキブリの群れに混ぜ、同じ部屋に放してみた。すると、なんと今回は、ロボットを含むゴキブリの群れは明るいところに固まって落ち着いたのである。


最近のサイエンスの論文とのこと。


追記: BBCの記事を発見。