雲南名物ライスヌードル(過橋米線)


LAのダウンタウンの東側には、アルハンブラモントレー・パークなど巨大な中国人コミュニティーがあるが、昨日そこにある雲南料理の店に行ってきた。ここでの人気メニューは、雲南名物のライスヌードル、過橋米線だ。とにかく、食べ方が変わっている。まず別皿に乗って運ばれてくる鶏肉、野菜(豆苗)、豆腐皮、そして薄切りの生肉をどんぶりに入れた後、上から熱々の鶏がらスープをかける。生肉をスープの熱で調理するところは、ちょっとフォー(Pho)のよう。そしてその後、上からライスヌードルをどさりと。食べる前にさめてしまうんじゃと思うんだが、スープの上に油(鶏油?)が引いてあって、スープから熱が逃げにくいようになっているから、大丈夫なのだ。


何故こんな風になっているかというと、こんな言い伝えがあるとか。

その昔、科挙の試験を受ける1人の男がいました。男はなんとか試験に合格しようと、毎日湖上に作られた休憩所で勉学に励んでおりました。彼の妻は、毎日橋を渡って弁当を届けていましたが、道のりが長いため、いつも弁当は冷や飯になってしまいます。ある日、妻は機転を利かせて、熱したスープに油をたらし、麺と具を別にしておくことを思いつきました。油の膜によってスープの熱が逃げず、時間が経っても冷めることがないのです。こうして湯気が立っていないにもかかわらずスープは熱々、出来立てのような麺を夫に食べさせることに成功しました。男は無事、科挙の試験に合格。その後、この麺の話が広まり「過橋麺」が誕生したと言われています。


リンク先の台湾の店では卵麺を使っているそうだが、この店では本格的にライスヌードルを使っていた。見た目はゆですぎたスパゲッティのようだが、以外にプリンとした不思議な食感のある麺。美味である。


追記:ウェブ上で過橋米線のもっといい写真を探していたら、それがそのまま名前になっているレストランがあるのを見つけた。次のページでは、きれいな過橋米線の写真を見ることができる。この店は、秋葉原/末吉町の辺りにあるとのこと。しかし今は東京には何でもあるんだなあ。