Manzanar


もう3ヶ月前にもなるが、LAのDowntownにあるJapanese American National Museumに行ってきた。行こう行こうと思っていたがなかなか実行に移せない間に数年が経ち、いざLAをしばらく離れることとなってようやく重い腰が上がったという感じ。残念ながら、いつもの無計画癖がたたって、Museumに着いたのが閉館30分前だったので、あまりゆっくり見る時間が取れなかった。残念。

そんな短い時間の中で急いで見てまわるはめになったが、Manzanarに関する展示が最も目を引いた。Manzanarは、Carifornia州の内陸に位置し、WWIIの間日系人を収容するためのWar Relocation Centerが設置された場所だ。当時ほとんどの日系人はCaliforniaに住んでいたため、Manzanarは最も大きいWar Relocation Centerであり、ある種シンボル的に取り扱われることが多いようだ。

しばしばWar Relocation Centerは強制収容所と訳されるようだが、Jewishが閉じ込められた強制収容所(こちらはConcentration Camp)のようなものを想像してはいけない。くわしくは書かないが、もっと「普通の」生活ができるところだ。それでも、ここは普通の(Japanese)Americanが基本的な権利を奪われた場所に他ならず、そのようにして記憶されている。実際、上のサイトでは、George Bushからの謝罪の手紙を読むことができる。

(ただし、この「Japanese American」の中には二世は含まれるが、日本で生まれた一世は含まれていないだろう。彼らには、中国から来た中国人がそうであったように、アメリカの市民権を取ることが許されていなかったのだ。もちろん収容された「日系人」の中には多くの一世が含まれていた。)

いろいろな写真があったが、ひとつ印象に残ったのは、Manzanarでのミスコン(!)の優勝者の笑顔。「収容所」でのミスコンというミスマッチにあれっと思ったのだ。でも考えてみれば全然奇妙なことじゃない。どこにいても、皆、楽しく生きるために必死なのね。

またLAに戻ったらここに来よう。今度は閉館の2時間は前に。