アドミッション

自分が大学院のアドミッションのコミッティーであることを知らされたのは、仕事が始まる数日前であった。相変わらず人使いの荒いことよ。日本人なので東アジア地区のファイルの担当になったのだが、しかし皆さん非常に優秀で、派手な経歴を持っていらっしゃる。GREとかTOEFLとかほぼ満点近くなのは当たり前で、大学を首席で卒業しただとか、数学オリンピックでメダルを取ったというのも珍しくない。もし自分の当時のファイルをこの中に紛れ込まされたら、箸にも棒にもかからない自信がある。日本からの出願者もなかなかのものだが、中国や韓国からは、明らかにベストの才能が経済学部に流れ込んできているような気がする。しかしそれでも、アカデミックの世界で生き残れるのは、一握りに過ぎない。*1本当に厳しい世界である。

*1:というか、残らないほうがいいって話もあるけど。