自己責任

ようやくイラク人質事件の話題も下火になってきたみたいだが、今回のこの一連の事件の最大のポイントはこれだろう。

邦人が3人イラクで誘拐されている最中に、3人の責任などの話が話題の中心になるというのは「異様」である。


これは、この3人に責任があるとかないとかという話ではない。それが話題の中心になるというのが「異様」なのだ。今回馬脚をあらわした評論家が(確信犯も含めて)沢山いるようだ。「正論」を言っていれば良いというわけではない。

あとひどいのは、この一連の騒動がNYTimesで報道されたときに、海外で人質バッシングが理解されないのは日本の報道を直接見ていないからであり、十分な情報が与えられれば、海外の人間も納得するはずだ という反応が一部であったことだ。

この自己認識にはたまげた。(これは、さすがに匿名意見としてしか見かけない。著名な評論家でこのようなことを言っている人がいたら、教えてほしい。) 「異様」であること自体は罪ではない。しかしそれを知らないということは、あまり誉められたものではない。

最近は家族会へのバッシングもあるようで、まったくうんざりである。