日本人の平均寿命が下がる


平均寿命を計算するときは、直近のデータ、具体的には前年のデータのみを使う。たとえば、62歳の人の死亡率は、その前の年に亡くなった62歳の人の割合で代替される。そのため、平均寿命は一時的なショックの影響を大きく受ける。


で、これがどうしたかというと、日本人の平均寿命が久しぶりに下がるんじゃないかと思うのだ。もちろん、昨今の非実在高齢者問題のあおりを受けて、である。


今まで出てきた数字を見ていると、その影響はあまりたいしたことがないという見方の方が普通かもしれない。しかし、今年から来年へと新しく死亡したとみなされる人が増えるのはもちろんだが(ただそれがどうカウントされるかわからない)、それに加えて、この騒動のため従来なら死亡届けを出していなかった世帯がより正直に申告する可能性があることを忘れてはいけない。だから、新聞上に現れている数字だけを見ているだけではよく分からないんじゃないかと思う。