ミネアポリス探訪 (1) - Land of 10,000 Lakes


ミネソタというと長く厳しい冬という暗いイメージがあるけど、夏のミネソタのイメージは、きらきらと光の乱反射する水面だ。そう、夏のミネソタの美しい風景を飾る主役は、"10,000 Lakes"と言われるほどたくさんある湖なのだ(実際は湖の数は1万より多いけど)。もちろんミネアポリスも例外じゃなくて、町の中心部からそれほど離れなくても、すぐにいくつも湖を見つけることが出来る。


これは、ダウンタウンの南西にあるハリエット湖(Lake Harriet)の写真。

天気のいい週末には、湖は結構にぎやかだ。ビーチで寝転んでいる人、ウィンド・サーフィンを楽しんでいる人、ジョギングしている人、犬を散歩させている人、公園でバーベキューをしている人などなど。


湖の北側に沿ってすこし西に行くと、ちょっと古めかしい路面電車(ストリートカー)が目に入ってくる。いや、古めかしいんじゃなくて、本当に古いのだ、これは。この車体は、どうやらおよそ100年前に製造されたものらしい。

19世紀末には、この辺りからミネアポリスダウンタウン、そして双子都市の片割れのセント・ポールまで通じていた路面電車だけど、バスの登場、そして個人乗用車の大量生産にともない、他の都市でもそうだったように、この路面電車もその使命を終えることとなった。今はこの車両は歴史的な資料として保存されているけど、週末に行けば、実際に2kmほどの線路を往復するツアーに参加できる。


後そういえば、家から歩いていけるほど近くにも一つ小さな湖があったっけ。ハリエット湖ほど有名でもないし大きくもないからそれほど人は見当たらないけど、それでも近所の家族がピクニックしてたり、子供が釣りをしてたりするのを見ていると、ミネアポリタン(?)は、湖がすぐ近くにある生活を十分に楽しんでいるんだな、と思う。