History of Violence

クローネンバーグの新作、「ヒストリー・オブ・バイオレンス」を見に行く。あれれれ、って感じ。なぜ評判がいいのか、さっぱりわからない。

模範的な家族の父親であるTom Stall(Viggo Mortensen)は、自分の店で騒動を起こしたならず者を撃ち殺して、一躍地元のヒーローになる。ところが、それで顔が知れてしまった彼のところに、薄気味悪い片目の男(Ed Harris)が現れる。彼によると、Tomの本名はJoey Cusackで、昔腕利きの殺し屋だったというのだが....

ちょっと、西部劇/時代劇のような感じで、まさにアメリカの映画である。昔、人を殺した過去を背負って普通の生活をしているのに、騒動に巻き込まれるところとか。しかし、元殺し屋の一味というところが、一匹狼のガンマンなどより、かなり感じが悪い。

特徴的だったのは、バイオレンスの模写。スピーディーだが、過剰な演出をしていない。そのため、瞬きをしてる間に、全てが終わってしまうように感じる。これは、暴力シーンをより現実的に見せることを狙っているのだろう。

ヴィゴ・モーテンセンの演技は、かなり良かった。平凡な夫/パパと、殺し屋の顔をきれいに演じ分けている。目の色が薄いせいもあるのか、本当に非情な殺し屋っぽく見えるのだ。彼には、実はシリアル・キラーの役とかが似合うのでは。

それと、ヴィゴ・モーテンセンの尻が見たい人、彼が***とか、**とかしてるのを見たい人は、必見。